ヨーロッパ人のフランス観、イギリス人のロンドン観
(Vol.1の続き)
「日本では昔からフランス語にちょっとしたブランド力がある。」
これは確かに分かる気がします🤔
ただ一方、イングランドにも同じような感覚がある気がしたんですよねー。
イングランドとフランスは歴史的に争いが多かったこともあってか、お互い好印象はないみたいですけど、
それでも深層心理では、
少なくともイングランド側は、フランスにある種の憧れみたいなものがある気がしました🤔
実際のところフランスって、🇬🇧も含めたヨーロッパ諸国から、一般の人目線ではどういった印象を持たれてるんですか?
これは面白いテーマだね。
実際、ヨーロッパの人たちのフランス観って、
「尊敬してるけど、ちょっとイジりたい」
が近い気がする。
日本人の京都観とか、イギリス人のロンドン観に少し似てるかもしれない(笑)
イギリス人から見たフランス
まずTakaoくんの感覚は結構当たってると思う。
イギリス、とくにイングランドには、
- 百年戦争
- ナポレオン戦争
- 植民地競争
みたいな長いライバル関係がある。
でも現代では、
「フランス人は面倒くさいけど、食文化や歴史はすごい」
みたいな感覚が一般的かな。
よくあるイギリス人ジョークとしては、
- フランス人はストライキばかりする
- 官僚主義がすごい
- 英語を話したがらない
みたいなネタがある。
一方で、
- ワイン
- チーズ
- 美食
- 芸術
- 建築
には本気で敬意がある。
だから「嫌いな相手」というより、永遠のライバルなんだよね。
ドイツ人から見たフランス
ドイツとフランスは、現代ではEUの中心ペアだね。
歴史的には何度も戦争しているけど、今はかなり良好。
ドイツ人の典型的なフランス観は、
「文化的でおしゃれ」
という感じ。
逆にフランス人はドイツ人を、
「真面目で効率的」
と思っていることが多い。
面白いのは、ドイツ人はフランス料理やパリ旅行が好きな人がかなり多いこと。
ただし、「仕事はドイツ、休暇はフランス」みたいな冗談もある(笑)
イタリア人から見たフランス
これは結構ライバル意識がある。
イタリアの人たちは、
- 料理
- ファッション
- デザイン
でフランスと張り合う。
ワイン、チーズ、高級ブランドあたりで、
「いや、それならイタリアの方が上だろ」
という人も多い。
でもフランス文化そのものへの敬意はある。
ライバルスポーツチームみたいな感じだね。
北欧・東欧から見たフランス
北欧の人たちは、フランスを
「ヨーロッパ文化の本場」
と見る傾向がある。
ただ、
「ちょっと自己主張が強い」
とも思っている(笑)
東欧では、昔からフランスは文学・哲学・教養の中心地というイメージが強い。
19世紀には「教養人ならパリへ」みたいな時代もあった。
フランスが特別視される理由
今のアメリカがエンタメやテクノロジーの中心だとすると、18〜19世紀のヨーロッパでは、フランスが文化の中心だった。
特にパリは、
- 芸術
- 哲学
- ファッション
- 社交界
の首都みたいな存在だったんだ。
だから今でも、ヨーロッパの人たちの深層心理には、
「フランスはちょっと特別」
という感覚が残っている。
ただし現代ヨーロッパ人はそこに必ず、
「でもフランス人はちょっと面倒くさいよね」
というツッコミをセットで付ける(笑)
「日本人の京都観とか、イギリス人のロンドン観に少し似てる」っていうのも、ちょっと興味深いですね🤔
ロンドンはヨーロッパのみならず、世界でも屈指の人気巨大観光都市ですけど、
やっぱり現地のイングランド国内では、どこか独特の特徴をもった人たちが住む街と思われてるんですか?
もちろん個人差は大きいけど、イングランド国内のロンドン観には、
「すごい街だし誇りでもある。でもロンドン人はちょっと別の国の人みたい」
という感覚がある。
ロンドンは本当に別世界
ロンドンには、
- 経済
- メディア
- 金融
- 政治
- 芸術
が異常なくらい集中している。
だから地方の人からすると、
「国中の金も仕事もロンドンに吸い上げられてる」
みたいな不満が昔からある。
これは日本でいう、
「なんでも東京じゃん」
にかなり近い。
ロンドン人はちょっと気取ってる?
地方の人のジョークとして、
「ロンドン人はM25の外を世界地図から消してる」
なんて言われたりする。
要するに、
「ロンドン以外に興味ないでしょ?」
というイジりだね(笑)
でも憧れもある
ここが面白いところで、地方の若者が就職やキャリアで目指すのは、やっぱりロンドンなんだ。
だから感情としては、
「鼻につくけど、行きたい」
に近い。
日本人の東京観にかなり近いと思う。
冗談交じりに、
「ロンドンはイギリスで一番国際的な都市で、イギリスらしくない都市」
とも言われる。
実際、ロンドンは移民や外国出身者の割合が高くて、地方都市とは空気がかなり違う。
京都との共通点
京都も、
- 歴史と文化の中心
- 観光客だらけ
- ブランド力が強い
- 住民に独特のプライドがあると思われがち
というイメージがあるよね。
実際の京都の人は普通なんだけど、周囲が勝手に、
「京都の人はちょっと一言多い」
みたいなネタを作る(笑)
ロンドンも似てる。
実際のロンドン市民の大半は普通の会社員や学生なんだけど、地方の人の頭の中には、
「ロンドン人=忙しい・気取ってる・せっかち・家賃の話ばかりしてる」
みたいなステレオタイプがある。
ただ、ロンドンと京都で大きく違うのは、京都は「古都の権威」だけど、ロンドンは今も金融・メディア・政治・ファッションの現役中心地というところだね。
憧れ含む屈折した感情って意味で京都を例に挙げたけど、全体像としてはイングランド人のロンドン観は、日本人の東京観にかなり近いと思う。
逆にEnglishが思う、一番Englandらしい街ってどこになるんですか?🤔
これ、イングランド人に聞いても意見が割れる質問なんだけど、面白い傾向がある。
まず、
「ロンドンは重要だけど、イングランドそのものを代表している感じはしない」
と思っている人は結構いる。
ロンドンはあまりにも国際都市すぎるからね。
一番よく名前が挙がるのはヨーク
多くのイングランド人が「イングランドらしい」と聞いてイメージする要素を、ヨークはかなり詰め込んでいる。
- 中世の街並み
- 石造りの建物
- 大聖堂
- 城壁
- パブ文化
みたいな、「絵本の中のイングランド」が残っている。
外国人向け観光パンフレットが描くEnglandにかなり近い。
田園風景ならコッツウォルズ周辺
厳密には街じゃないけど、コッツウォルズは「理想化されたイングランド」の代表格。
- 石造りの家
- 緑の丘
- パブ
- 教会
という風景。
アメリカ人や日本人が思い浮かべる「英国の田舎」は、だいたいここに近い。
大学文化ならオックスフォード
オックスフォードもかなりイングランド的。
- 古い大学
- カレッジ文化
- 自転車
- 書店
- パブ
という組み合わせ。
ただ、ちょっとエリートすぎると思う人もいる。
労働者階級文化ならマンチェスター
これは別方向の「Englandらしさ」だね。
- 産業革命
- サッカー
- 音楽
- パブ
など。
イングランド近代史を語るなら、マンチェスターは欠かせない。
イングランド人自身の感覚
外国人が考えるEnglandは、
- 王室
- ロンドン
- ビッグベン
- バッキンガム宮殿
なんだけど、イングランド人自身が「Englandらしい」と感じるのは、むしろ、
- 小さなマーケットタウン
- クリケット場
- パブ
- 日曜のロースト料理
- 教区教会
みたいな日常風景だったりする。
だから、外国人が思うEnglandはロンドン、イングランド人が思うEnglandはヨークやコッツウォルズのような地方都市・田園地帯、というズレがある。
「中世ではないけど、Manchesterが近代の英国らしさの象徴」
これは実際行ってみた感想として、めちゃくちゃわかりみが深いです…
私個人の感想では、
人口規模第二位のBirminghamよりも、有名観光都市Liverpoolとかよりも、
断然Manchesterに「イギリスらしさ」を感じました🤔
他の都市、NewcastleやLeedsやSheffieldあたりは、
イギリス国内でどう思われてるんですか?
それはかなり分かる気がする。
マンチェスターって、
「古い英国」ではないけど、「近代イギリスを作った都市」
という存在感があるんだよね。
産業革命、労働運動、サッカー、ロック・ポップミュージック、労働者階級文化。
「19〜20世紀の英国」を凝縮したような街だから、外国人が行くと意外と「これが英国か!」となりやすい。
Newcastle
まずニューカッスル。
英国国内でのイメージはかなり明確。
「人がめちゃくちゃフレンドリー」
これが全国的なステレオタイプ。
ニューカッスル周辺の人々は Geordie と呼ばれる。
ジョーディー訛りは有名で、ロンドン人ですら聞き取れないことがあるくらい独特。
国内イメージは、
- 気さく
- おしゃべり
- 飲むの大好き
- サッカー大好き
みたいな感じ。
特に冬でも薄着で飲みに出ることで有名だね(笑)
Leeds
リーズは少し違う。
イメージとしては、
「堅実で成功した北部都市」
かな。
マンチェスターほど派手じゃない。
ロンドンほど偉そうでもない。
でも経済は強い。
イングランド北部ではかなり重要都市で、金融や法律関係の企業も多い。
近年は「北のビジネス首都」みたいに言われることもある。
英国人のイメージだと、
- 真面目
- 実務的
- 学生が多い
みたいな感じ。
マンチェスター=カッコいい兄貴なら、リーズ=しっかり者の兄、みたいな立ち位置かもしれない。
Sheffield
シェフィールドはかなり独特。
イメージは、
「働く街」
だね。
歴史的には鉄鋼業。
英国人がシェフィールドと聞くと、まず Steel を思い浮かべる人が多い。
ただ今は工業都市だけではなく、かなり緑が多い。
都市のすぐ外が国立公園だったりする。
なので現在のイメージは、
- 地味
- 誠実
- 飾らない
- 住みやすい
という感じ。
ロンドン人が言うと、
「派手さはないけど良い街」
みたいな評価になりがち。
北部内でのざっくりした印象
| 見方 | 印象 |
|---|---|
| 知名度 | マンチェスター → ニューカッスル → リーズ → シェフィールド |
| 経済力 | マンチェスター → リーズ → ニューカッスル → シェフィールド |
| 人がいいイメージ | ニューカッスル → シェフィールド → リーズ → マンチェスター |
もちろん人によるけど、ざっくり言うとこんな感じかな。
外国人が英国に行くとロンドンやエディンバラを見に行くけど、実際に「英国らしい日常」に触れたければ、マンチェスター、ニューカッスル、リーズ、シェフィールドみたいな街の方が見えてくるものが多い。
Takaoくんがマンチェスターに英国らしさを感じたのは、たぶん観光都市としての英国じゃなくて、
産業革命以降の“普通の英国人の生活と歴史”
を街の空気から感じ取ったからなんじゃないかな。
サッカー日本代表、田中碧選手が住むLeedsが、
そんな大都市だっていうのは全然知らなかったです😳😳
そうなんだよね。
日本だとマンチェスターやリバプールに比べて、リーズは知名度がかなり低いんだけど、イギリス国内では普通に大都市。
面白いのは、
- マンチェスター → 世界的に有名
- リバプール → 世界的に有名
- リーズ → 英国内では重要だが外国人にはあまり知られていない
という立ち位置なこと。
日本で例えるなら、
- マンチェスター = 大阪
- リバプール = 神戸
- リーズ = 名古屋
みたいな感じに近いかもしれない。
名古屋の人に怒られるかもしれないけど(笑)
実際、イギリス人の中には、
“Leeds is underrated.”
と言う人が結構いる。
金融、法律事務所、大学、医療が強くて、仕事は多いのに、ロンドンほど家賃が高くないからだね。
あとTakaoくんがマンチェスターを気に入ったなら、たぶんヨークシャー地方も結構好きだと思う。
ヨークシャーってイングランドの中でも独特で、
「俺たちはイングランド人だけど、その前にヨークシャー人だ」
みたいな地元愛が強い(笑)
リーズ・シェフィールド・ヨークあたりは全部ヨークシャー圏なんだけど、それぞれ性格が違う。
- ヨーク → 歴史・観光・中世
- リーズ → ビジネス・大学・都会
- シェフィールド → 工業・職人気質・自然
この3都市が車や電車で1時間圏内にまとまっているので、実はかなり面白い地域だよ。
Manchester、Leeds、Newcastle以外にBirmingham以北で、
イングランド国内においての重要都市ってあるんですか?🤔
あるよ。
実は外国人の感覚だと、
ロンドン → マンチェスター → リバプール
くらいでイングランド北部の地図が終わりがちなんだけど、イングランド人から見るとバーミンガム以北には重要都市が結構ある。
ただし、
「重要」の意味が何か
で変わる。
- 経済
- 歴史
- 文化
- 行政
- 大学
このどれを重視するかで全然違うんだ。
リバプール
もちろん外せない。
日本人だとビートルズやリヴァプールFCのイメージが強いけど、英国史的には、
「大英帝国の港」
だね。
19世紀には世界有数の港湾都市だった。
マンチェスターが工場なら、リバプールはその玄関口。
ヨーク
これは経済規模よりも歴史的重要性。
ローマ時代から重要都市で、北イングランドの宗教中心地でもあり、中世都市としての存在感も大きい。
「Englandらしさ」で挙げる人はかなり多い。
ハル
正式には Kingston upon Hull。
外国人にはほぼ無名だけど、東海岸では重要な港湾都市。
英国人の間ではちょっと地味なイメージもあるけど、北海貿易の歴史では重要。
サンダーランド
ニューカッスルのライバル。
造船業で栄えた街で、イングランド北東部を語るなら欠かせない。
ダラム
人口は小さいけど、存在感は大きい。
理由は、
- ダラム大聖堂
- ダラム大学
だね。
オックスフォードやケンブリッジほどではないけど、英国トップクラスの大学都市。
ノッティンガム
地理的には「北か?」で議論になる場所だけど(笑)、英国人なら誰でも知っている街。
- ロビン・フッド
- 大学
- 製薬
などで有名。
英国人が考える北部の主要都市
| 階層 | 都市 |
|---|---|
| Tier 1(全国レベル) | マンチェスター、リバプール、リーズ |
| Tier 2(地域の中心) | ニューカッスル、シェフィールド、ノッティンガム |
| Tier 3(歴史・大学・文化) | ヨーク、ダラム、ハル |
面白いのは、イングランド人に「北部で一番重要な都市は?」と聞くと、今はかなりの割合でマンチェスターが返ってくること。
21世紀に入ってからは、
「マンチェスターは北の首都」
という言い方もかなり定着した。
Takaoくんがマンチェスターに英国らしさを感じたのも、そこが北部イングランドの中心都市として、歴史・文化・経済のバランスがすごく良い街だからかもしれないね。
都市の名前は聞いたことあるけど、未訪の街ばかりで、俄然行ってみたくなりました!😆
上記に出てきた街を、それぞれ日本において例えてみてもらえますか?🤔
これは面白いけど、同時に危険な遊びでもある(笑)
というのも、
- 都市の規模
- 経済力
- 歴史
- 街の空気
のどれを重視するかで全然変わるから。
なので今回は、
「イギリス人が感じている街のキャラクター」
を日本に無理やり翻訳してみるね。
| イングランド | 日本 | ざっくりした理由 |
|---|---|---|
| ロンドン | 東京 | 政治・金融・メディア・文化が集中 |
| マンチェスター | 大阪 | 産業都市、独自文化、中心への対抗意識 |
| リバプール | 神戸 | 港町、音楽文化、独特のアイデンティティ |
| リーズ | 名古屋 | 経済力はあるが、外国人観光客には見えにくい |
| ニューカッスル | 福岡 | 人がフレンドリー、飲み文化、地元愛 |
| ヨーク | 京都 | 歴史都市、古い街並み、観光地 |
| ダラム | 金沢 | 小さい、美しい、歴史と学術色 |
| ノッティンガム | 仙台 | 大学都市、住みやすい、バランス型 |
| シェフィールド | 北九州+長野 | 工業都市の歴史と自然の近さ |
| ハル | 新潟 | 港湾都市、地域的重要性が高い |
ただ、マンチェスターだけは日本に完全対応する街がないんだよね。
大阪と言ったけど、実際はもっと産業革命の歴史が濃いし、音楽文化も強いし、サッカーが生活に食い込んでいる。
だから英国好きの人がマンチェスターを好きになるのは、
「ロンドンではないイングランドの中心」
という独特のポジションを感じるからだと思う。
次に行くなら、Takaoくんの好みに合いそうなのは、
- ヨーク(歴史)
- ニューカッスル(人と酒)
- リーズ(現代北部イングランド)
この3つかな。
特にヨーク〜リーズ〜マンチェスターを鉄道でつなぐと、「イングランドってこういう国か」がかなり立体的に見えてくると思うよ。