ロンドンしか行かない外国人と、金沢にも行く外国人
(Vol.2内、イングランド各都市の特徴を受けて)
でも🏴に行く際、
ロンドンだけに滞在するって人、けっこう多いですよね🤔
リバプールは観光客都市って印象を受けたけど、
マンチェスターは圧倒的に地元イングランド人の街って印象でしたねー
大阪なら梅田から難波まで、どこに行っても観光客がいるのとは対照的でしたね🤔
でも実際は、
北部イングランドも含めて、U.K.一周してる旅人もやっぱりいるわけですよね?🤔
それ、かなり鋭い観察だと思う。
実際、
「イギリス旅行」=ロンドン旅行
になっている外国人はかなり多い。
他の国と比べても、その傾向は強い気がする。
典型的なイギリス旅行
外国人観光客の典型ルートって、たとえば日本なら、
- 東京
- 京都
- 大阪
- 広島
- 北海道
みたいに複数都市を回ることが多い。
スペインなら、
- マドリード
- バルセロナ
- セビリア
- グラナダ
- バレンシア
を周遊する人も多い。
でもイギリスだと、
- ロンドン5日
- 日帰りでオックスフォード
- 日帰りでウィンザー
くらいで終わる人がかなり多いんだよね。
ロンドンが強すぎる
理由はいくつかあるけど、一番大きいのはロンドンが強すぎること。
ロンドンには、
- 世界都市
- 金融
- 王室
- 歴史
- ミュージカル
- 美術館
が全部ある。
だから旅行者は、
「ロンドンだけで英国っぽいものを全部見た」
という気分になりやすい。
東京も大都市だけど、外国人は「京都も見たい」となりやすい。
でもイギリスだと、「ロンドンだけで満足しちゃう」が起こりやすいんだ。
地方都市の知名度が海外では弱い
日本人でも、マンチェスターやリバプールは知っていても、リーズ、シェフィールド、ダラムとなると一気に知名度が落ちるよね。
日本には京都、奈良、広島、金沢みたいな「第二・第三の目的地」がかなり強い。
でもイギリスは、地方の魅力が外国人には少し伝わりにくい。
イギリス一周は存在するのか
もちろん存在はする。
ただし、
イギリス好きになった人の第二段階
という感じかな。
初回はロンドン。
二回目にエディンバラやバース、オックスフォード。
三回目以降に、ヨーク、マンチェスター、湖水地方、コーンウォール、ニューカッスルへ行く、みたいな流れ。
英国オタクの世界では、
- 湖水地方
- ヨーク
- バース
- コーンウォール
- ニューカッスル
あたりは人気が高い。
日本とイギリスの旅行者パターン
| 国 | 初心者 | 中級者・上級者 |
|---|---|---|
| 日本 | 東京・京都・大阪 | 金沢・高山・四国・東北 |
| イギリス | ロンドン | エディンバラ・ヨーク・コーンウォール・ニューカッスル |
だからTakaoくんが「マンチェスターに英国らしさを感じた」とか、「リーズやニューカッスルが気になる」と言っている時点で、旅行者レベルでいうとかなりイギリス中級〜上級者寄りの興味だと思う。
イギリスって、
一周旅行の魅力が伝わりにくい国だけど、ハマった人ほど地方を深掘りする国
なんだよね。
ロンドンは入口として強すぎる。
日本の街がたくさん出てきたところで聞きたいんですけど、
🇯🇵を一周した旅人からは、
日本のどの街が満足度高い傾向にあるんですか?🤔
これ、実際に日本一周した外国人旅行者と話すとかなり面白いんだよね。
出発前に期待していた街
と、
旅が終わった後に「一番良かった」と言う街
が違ったりする。
まず強いのは京都
これはやっぱり強い。
寺社、町家、庭園、四季。
外国人が想像する日本が詰まっている。
ただ最近は、
「素晴らしいけど混みすぎ」
という声もかなり増えている。
東京はすごい。でも一番好きとは限らない
初回訪日では東京は圧倒的に強い。
ただ日本一周した人ほど、
「東京はすごいけど、一番好きかというと違う」
と言うことも多い。
都市としての迫力はあるけど、旅の記憶としては地方都市の方が残ることがあるんだよね。
日本一周勢が好きになりがちな街
金沢
これは外国人の「発見枠」の王様。
よく、
“Kyoto without the crowds”
つまり「混雑していない京都」と言われる。
茶屋街、武家屋敷、庭園、海鮮がコンパクトにまとまっている。
日本一周勢で金沢を嫌う人はかなり少ないと思う。
広島
外国人評価がかなり高い。
日本人が想像する以上に高いかもしれない。
理由は、
- 平和記念公園
- 原爆ドーム
- 宮島
が非常に強いから。
特に欧米人は、人生観が変わったというレベルで語ることもある。
福岡
長期旅行者に人気。
コンパクトで、食べ物が美味しくて、空港が近くて、人も親切。
日本人が住みやすいと思う理由とほぼ同じだね。
長崎
欧州人に刺さりやすい。
出島、教会、坂、港、異国情緒。
「日本の中で一番ユニークだった」と言う人もいる。
松本
日本一周勢にかなり愛される街。
派手ではないけど、城、山、温泉、コンパクトさのバランスがいい。
外国人旅行者コミュニティでは「住むなら松本」と言う人もいる。
評価が割れやすい街
大阪は好きな人は大好き。
でも「東京との差が思ったより小さい」と言う人もいる。
名古屋は良い街なんだけど、旅行者目線だと東京・京都・大阪に挟まれて埋もれやすい。
日本一周勢に聞いたら多そうなランキング
| タイプ | 満足度が高そうな街 |
|---|---|
| 初回訪日者 | 京都、東京、大阪 |
| 日本一周勢 | 京都、金沢、広島、福岡、長崎、松本、札幌 |
Takaoくんみたいに日本一周、台湾一周、スペイン一周、ロシア横断をやるタイプの旅行者なら、外国人が金沢や長崎を好きになる理由はかなり分かると思う。
観光名所の数では東京や大阪に負けるけど、
その国らしい歴史の層が歩いていて見える街
なんだよね。
このランキングは、日本人として、日本一周を何度もしてる身としても、ほぼ納得の結果です(´-`).。oO
そこで京都についてなんですけど、
私が旅を始めた20年くらい前は、ヨーロッパの社説で、
「京都は近代化されすぎてしまった。歴史的建造物のすぐ近くに近代的なビルが並んでる。」
なんて批判的な意見も目にしたんですよね...
たしかにヨーロッパはどの街も旧市街と新市街をはっきり分けて街を作りますよね🤔
現代の京都に対する諸外国からの評価はどうな感じなんですか?
京都の街づくりに対して、かつてほど批判的な意見は多くないんですか?
これはかなり面白いテーマだね。
Takaoくんが言っている話、2000年前後くらいまではよく見かけたと思う。
特に欧州の建築・都市計画系の人たちから、
- なぜ京都駅はああなったのか
- なぜ寺の隣にマンションがあるのか
- なぜ歴史都市なのに電柱が見えるのか
みたいな批判は実際にあった。
ヨーロッパ人が驚くポイント
京都では、
- 1000年級の寺院
- コンビニ
- マンション
- パチンコ店
- 電線
が同じ視界に入ることがある。
一方で、プラハ、ブルージュ、フィレンツェみたいな欧州の歴史都市は、歴史地区に対する規制がかなり厳しい。
だから初めて京都に来た欧州人建築家の中には、
「歴史都市の扱いが雑では?」
と感じた人もいたと思う。
でも近年は評価が変わってきた
ここ20年くらいで、海外の京都評は少し変わってきている。
昔は、
「歴史都市なのに保存が甘い」
という見方が強かった。
でも今はむしろ、
「歴史都市なのに生きている」
という評価も増えている。
博物館化した旧市街と、生きている京都
欧州の旧市街って、美しいけど観光地化しすぎて、夜になると住民が少ない場所もある。
普通の商店が減って、観光客向け店舗ばかりになることもある。
一方で京都は、
- 地元の人が生活している
- 学生がいる
- 会社員がいる
- 商店街がある
という生活都市としての連続性がある。
最近の都市論では、この点をむしろ評価する人が増えている。
京都駅への評価は今でも割れる
京都駅については今でも評価が割れる(笑)
否定派は、
「古都の玄関として巨大すぎる」
と言う。
肯定派は、
「歴史都市だからといって歴史様式を模倣しなかったのは正直で良い」
と見る。
実際、海外の建築家の中には京都駅をかなり評価する人もいる。
一般旅行者はどう見ているのか
一般旅行者は、都市計画の専門家ほど気にしていない。
むしろ、
「寺を出たらすぐコンビニがある」
ことに驚きながらも、それを日本らしさとして楽しんでいる人が多い。
欧州の観光客がよく言うのは、
「京都は歴史都市なのに生活感がある」
ということ。
これは褒め言葉として使われることが増えている。
京都は失敗した歴史都市なのか
Takaoくんが20年前に読んだような、
「京都は歴史都市として失敗している」
という論調は、今ではだいぶ少数派になった印象がある。
もちろん、電柱、高層建築、景観規制への批判は今でもある。
でも現代の海外旅行者や都市研究者の間では、
京都の価値は、歴史遺産が生活空間の中に普通に存在していること
だと見る人がかなり増えている。
京都は完成された歴史テーマパークではなくて、1200年間ずっと人が住み続けている都市なんだよね。
そこをどう評価するかで、京都観はかなり変わると思う。