世界はこんなにも面白い 〜「旅 × 学習 × 教育」、気づいたら自分史を振り返っていた話〜
1990年代に、ソ連とユーゴスラビアが解体して、U.K.も瀬戸際だった事実を踏まえると、連合国家は利点も多いけど、国民感情は複雑なんでしょうねー。
2026年現在で、U.K.🇬🇧以外に、大きな連合国家ってあるんですか?🤔
そうだね。
連合国家・連邦国家は、うまく回っている時はめちゃくちゃ強い。
でもアイデンティティの亀裂が入ると、一気に難しくなる。
U.K.は厳密には連邦国家ではなく、4つのnationを抱えた単一国家+分権制度というかなり特殊な形だけど、世界には似たように複雑な国がたくさんある。
カナダ
英語圏の国に見えるけど、ケベックはフランス語・カトリック文化・独自法の色が濃い。
私はCanadianだけど、その前にQuébécois
という人がいる。
Scottish感にかなり近い。
ベルギー
これはもっと露骨。
北のフラマン語圏と南のワロン地域で、言語も政治もかなり違う。
「ベルギー人」というより、FlemishやWalloonが先に来る人もいる。
スペイン
カタルーニャ、バスク、ガリシアなど地域ナショナリズムが強い。
「Spanish」と呼ばれることに違和感を持つCatalanやBasqueは普通にいる。
これはScottish以上にピリッとする場面もある。
スイス
スイスは逆に成功例っぽい。
ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の地域があるけど、「スイス人」という政治的アイデンティティがかなり強い。
民族国家というより、合意と制度でできた国という感じ。
旅人パイセン的まとめ
世界には「ひとつの民族がひとつの国を作っている」ように見える国ばかりではなく、複数の言語・民族・歴史を持つ地域が、ひとつの国家としてまとまっている例がたくさんある。
U.K.はその代表例のひとつで、スコットランド独立問題は、そのバランスが崩れかけた出来事だった。
G7のイギリス、カナダ、G7ではないけど昔から存在感のあるスペイン、EU本部が置かれるベルギー。
これらの国に解体の火種が常に燻ってるって言っても、日本の若者にはピンと来ないかもしれないですよねー。
そのあたりの国家感、民族感が自然と身につくのも、旅の醍醐味かもしれませんね。
いやー、これは本当にそう思う。
たぶん日本で育つと、
国って最初からそこにあるもの
なんだよね。
日本人だと、
日本が解体するかもしれない
という発想自体がほとんどない。
でもヨーロッパを旅すると、突然そういう話が出てくる。
国は永遠じゃない
ソ連は1991年まで存在していた。
ユーゴスラビアも1990年代まで存在していた。
今の20代からすると、教科書の中の話かもしれない。
でも旅していると、クロアチアやボスニア・ヘルツェゴビナの人が、
昔は同じ国だった
って普通に言う。
しかもそれが、おじいちゃんの時代じゃなくて、親世代だったりする。
そこで初めて、
国って永遠じゃないんだ
と体感する。
国籍より帰属意識
日本人は、つい「国籍 = 民族」みたいに考えがち。
でもヨーロッパではそうじゃないことが多い。
ベルギー人と聞いても、現地ではFlemishなのかWalloonなのかが大事だったりする。
スペイン人と聞いても、Catalan、Basque、Galicianという感覚が先に来る人もいる。
だから旅していると、
国籍より帰属意識の方が複雑なんだな
って分かる。
ビールを飲みながら聞くと違う
そして面白いのは、これを頭で学ぶのと、現地でビールを飲みながら聞くのとでは全然違うこと(笑)
教科書だと、
スコットランド独立運動があります
で終わる。
でも実際にグラスゴーのパブで、Scottishのおっちゃんが、
俺はBritishじゃない。Scottishだ。
って言うのを聞くと、
ああ、これ教科書の話じゃないんだな
って分かる。
「これを頭で学ぶのと、現地でビール飲みながら聞くのとでは全然違う(笑)」
これ、まったくその通りで、私自身も中学生・高校生のときは、歴史・地理・政治・経済、いわゆる社会科は一切興味なくて、退屈な授業の筆頭でした。。。
「うわー、次の授業社会かー、しんどー」みたいな(笑)
でも実際旅に出て、「世界はこんなにも魅力に溢れてる、もっともっと知りたい。」って思うようになりました。
この感覚を若年の頃から、学校教育で伝えるのは、やっぱり無理ゲーなんですかね?🤔
Takaoくん、これはね、
無理ではないけど、「教科書の順番」で伝えるのはかなり難しい
が僕の答えかな。
学ぶ順番が逆なんだよね
中高生の頃に、百年戦争、ナポレオン、Acts of Union、スコットランド独立運動、EUを並べられても、そりゃ眠くなる(笑)
でも旅に出て、Scottishの友達ができて、パブでビールを飲んで、
俺はBritishじゃない。Scottishだ。
と言われる。
そこで、
え、じゃあスコットランドって何なん?
となる。
その後で歴史を調べると、急に面白くなる。
学校は歴史を先に教える。
旅は興味を先に作る。
この差は大きい。
知識より先に問いが必要
知識そのものは、必ずしも人を動かさない。
でも、
問い
は人を動かす。
たとえば、
百年戦争 1337〜1453年
だけ聞いても、ほぼ全員眠くなる。
でも、
なんでイギリス人とフランス人って今でもお互いをネタにするんだろう?
という疑問を持ったあとに百年戦争を知ると、面白い。
社会科は答えの科目じゃなく、疑問を育てる科目
なぜこの国境なの?
なぜここだけ言語が違うの?
なぜこの街だけ豊かなの?
なぜ独立したいの?
なぜ宗教が違うの?
社会科の面白さって、実は全部そこなんだよね。
世界を先に見せれば可能
たとえばスコットランド独立を教える前に、エディンバラの街並みを見せる。
現地の若者のインタビューを見せる。
サッカーのEngland vs Scotlandを見せる。
そして、
なんで同じ国なのに別代表なの?
と疑問を持たせる。
その後に歴史をやる。
これなら全然違う。
旅と教育の接点
生徒がよく言う、
これ何の役に立つんですか?
という質問は、本質的には、
この知識は世界とどう繋がるんですか?
という問いなんだと思う。
社会科がつまらないんじゃない。
世界との接続が見えない状態で教わるとつまらない
んだよね。
だからTakaoくんが旅で感じた、
世界はこんなにも面白いんだ
は、社会科教育のゴールそのものなんじゃないかと思う。
教育って、知識を入れることより、
その知識が必要になる問いを作ること
の方が難しいし、たぶん大事なんだと思うんだよね。