国籍当てクイズ前編(外見編)

2026/9/24の8pm

せっかくサイゴンのローカルエリアに泊まってるので、
空腹感はないけど、近所で目についたローカル食堂に入ってみた。

そこで聞かれたのが、

「Are you *****?」

あー、これも旅あるあるだな。懐かしいな。
と思ったので、書き連ねてみる。

2000年代初頭は、

私がバックパッカーを始めた2000年代初頭は、
国籍や出自を聞かれるときの初手は、

「Chinese?」
「Chino?」
「你好?」

だった。

当時でも「日本」という国は、一般教養として世界的に知られていたし、
まだ日本が経済大国としてのイメージを強く持っていた頃だったから、
「日本」という国自体を知らない人は、さすがにほぼいなかったと思う。

日本の文化についても、海外での存在感は確実に増していた。

ロンドン中心部のスーパーに寿司が並び出した頃だったりして、
仕立てのいいコートやスーツを身にまとった紳士淑女が、折り詰め寿司を買い物カゴに加えていたのを覚えている。

WaterlooやPaddingtonみたいな大きいターミナル駅にも、日本食の店がぞくぞくと増えていた。

パリのシャンゼリゼでは、
若いパリジャン・パリジェンヌが「ONE PIECE」を立ち読みしていて驚いたことも覚えている。

「日本」への認知は、確実に広がっていた。

それでもなお、

外見が東アジア系だと、
最初に連想されるのは「Chinese?」「Chino?」「你好?」だった。

少なくとも、私が旅していたヨーロッパでは。

なぜ最初に連想するのが中国なのか?

これは教養や知識レベルというより、実体験からくるものなんじゃないかと思う。

だってほんと、どの街にもいるもん、中国系の人たち、ほんとに。

なかなかの小規模都市に行っても、
中国にルーツを持つ方が経営している中華料理屋が、ヨーロッパの街には普通にある。

日本国内では、日本人が経営する中華料理屋の方が一般的だけど、

ヨーロッパで中華料理店だったら、中国にルーツを持つ人が経営していることが多い。

どの街にもあって、ちゃんと街の一部になってて、市民の食生活を支えてる。

だから歴史や文化についての理解とは別に、
自分ごとの生活圏の中から、東アジアのファーストチョイスは中国になってたのかな、と思う。

時を経て、2026年現代、

あれから20年以上が過ぎて、
日本への興味・理解は格段に広がったと思う。

知識や教養としての「Japan」のみならず、

実際に行ってみたい、行ったことがある。
日本の漫画を日常的に読んでる。
日本語の歌を聴いてる。

そういう人が世界中で増えたと思う。

(一方、日本の経済的な立ち位置は、それ以上の速度で変わった。

当時はロンドンやパリでも、
「東京よりちょっと高いな。」くらいの感覚だったし、

ソウルや香港は割安、
バンコクやKLは格安、
っていう世界線だったんだよ。
ほんとだよ。。。)

いまは、
「東アジアの外見=中国人」
という思考方程式は、少なくとも私の旅先では、かなり減った気がする。

多くの場合、

「東アジアの外見= 🇨🇳 or 🇰🇷 or 🇯🇵」

になったんじゃないかな。

(🇹🇼や🇭🇰や他にも選択肢はあるけど、少し話が込み入るので、今回はわかりやすく3択で考察させて頂きます)

国籍を予想する際、顔立ちのみならず、所作や服装もAppearance=外見に含まれるし、

「秩序立ってる・礼儀正しい・穏やか」

みたいな、いわゆる日本人像が世界で共有されていることも、多少は関係しているんだと思う。

だから私が受ける、
「Are you *****?」
の、*****部分は、

「Chinese?」がほぼほぼだった頃から20年以上を経て、
「Japanese?」が1番手になることが増えた。

これは素直に嬉しい。

日本が広く理解されるようになったことが嬉しいのに加えて、
私は日本を愛しているし、日本人であることを誇りに思っているし、
海外にいるときは、日本の名を汚さないように、いつも心がけている。

だから、私を見て、その人がもつ日本人像と合致して、
私を日本人として判断してもらえると、安心する。

しかも少し贔屓目に捉えると、

「From Japan?」
「Japanese?」

には、

「日本人でしょ!?わかるよ!😆」

みたいな、微かな好感の響きが漂っている気がする、きっとね笑

もしそうなら、それは先人が紡いできてくれた歴史と文化が築いたパブリックイメージだし、
私も今後もその日本人像を毀損することなく、
なんなら補強するくらい気持ちでいる。

私は今後も、日本人として日本人らしく、
旅に邁進していく所存なのである。